●Boom Boom Satellites『LAY YOUR HANDS ON ME』届きました。
音楽好きな方ならネットやTVのニュース等で知っているかと思いますが、
今回の新譜をもってBoom Boom Satellitesは活動終了となります。
正直、今、何を書こうか、物凄く悩んでます・・・物凄く複雑な気持ちで。
自分は音楽のライターでもなく、音楽好きなヘタレ物書きとして、
今、思ってる事をブログにしたためようかと思っています。
●自分がBoom Boom Satellitesを知ったのは5thが出る少し前だったかなと。
*その辺りが、ちょっとハッキリしてないんで申し訳ないですが・・・。
当時、某テクノ系の音をインディーズで出し続けていたサイトさんのリンクで
偶然、Boom Boom Satellitesというバンドの公式サイトを見つけたのが最初。
そこで流れてきた『Dive For You』は衝撃的でしたね、こんなバンド居たんだと。
当時、街に溢れるデジタル音はトランスが主流で、テクノとロックを融合させるという
バンドは殆ど存在してなかったので、視聴した時は『これだ!』と。
*デジタルとロックの融合ではマッドカプセルマーケッツが存在していましたが、
自分が聴き始めた時には既に活動休止・・・ブンサテよりも後でした。
どんな音を出すのだろうかと思い、動画サイトでライブ映像を観たんですが、
サポートのドラムを加え、3人でこんな激しい音出せるのかと(多分、フジロックの映像)
その次の日に『DiveForYou』が収録されている4thアルバムを買いに走ってました。
当時の邦ロックには無い世界が広がってました、全く聴いたことのない音ばかり。
ビックビートなるジャンルは自分にとっては物凄く衝撃的でしたね・・・。
*まだ当時、自分はケミカル・ブラザーズやUnderworldは聴いてなかったので。
何度も何度も聴き込んでも飽きない、他のアルバムも聴きたいと集め出したのは
言うまでもなく・・・ワザワザ海外盤をAmazonで取り寄せてましたね(汗)
*3rdアルバムの海外盤は日本盤とは内容もアレンジも違ってます。
『ライブに行きたい』と思うものの、当時、仕事が物凄く忙しくて中々行けず、
やっと行けたのは2010年・・・自分にとっては最初で最後のブンサテのライブでした。
今までライブは山ほど行きましたが、いい意味で『自分が壊れる』ライブは、
後にも先にもBoom Boom Satellitesだけですね、本当に圧倒されたし、時間も忘れて、
ZeppNAGOYAの2階席から踊り狂ってた記憶があります、はい(汗)
そして2013年ですね、8枚目のアルバムが発表される直前、衝撃的なニュースが。
ボーカルの川島さんが脳腫瘍だったことが発表され、それ以降活動が少なくなります。
*既に4回手術を受けていたこともここで初めて明かされて驚いた記憶が。
ライブの本数は以前よりも少なくなったものの、病と闘いながら歌い続ける川島さんに
もう1度会いたいし、観たいと思ったんですが、それも遂に叶わなかったですね・・・。
*それが1番の後悔・・・行くタイミングはあったんだけど、自分も病気療養中だったので。
そして昨年夏、川島さん、脳腫瘍が再発・・・5回目の手術を受けることになり、
ライブは完全休止(予定はあったんですが体調面で中止に)で、
ベース&プログラミングの中野さんがSNSでレコーディングをしている姿だけが、
この半年以上続いていたんですが、5月末にBoom Boom Satellites活動終了と公式に。
*ブログ等で中野さんが書いてますが、既に川島さんは歌える状況ではないそうです。
先日、某報道番組で川島さんのコメントが流れましたが、声を出すのもやっとという、
聴いている自分は胸が痛くなるような状況になっていました。
今まで沢山のバンドの『終わり』を体験してきましたが、こういう形で終わるのは、
何とも胸が痛い・・・何を言っていいのかわからない、今も悩みつつ書いてます。
●そして、今回、LAY YOUR HANDS ON MEがバンドとして最後の作品になります。
実は昨日、タワレコから家に届いてはいたんですが、何を言っていいのか、困ってしまい、
1日置いてから書こうと思って今、PCに向かってます(今も悩んでますが・・・)
全4曲・・・シングルという扱いにはなっていますが、中野さん曰く『アルバムだ』と。
自分も何度も聴き、そう思いました、コレはBoom Boom Satellitesのアルバムです。
1曲目『LAY YOUR HANDS ON ME』、冒頭、都会の雑踏の中から音が現れて、
草原の中、真っ青な空の下で川島さんの声が響く、そんな感じで始まっていきます。
この曲は既にアニメ『キズナイーバー』OPで流れてるので知ってる方も多いかと。
EDMが全盛の今、敢えてブンサテは自分らしさを貫いた音で攻めていきます。
2曲目『STARS AND CLOUDS』はとても美しいバラード・・・そして物凄く切ない。
個人的には今回のアルバムの中で1番好きな曲です、ブンサテらしい曲だと思います。
3曲目『FLARE』はシンセと川島さん、環境音のみという楽曲ですが、
初期のブンサテに近いんじゃないかなと勝手に思ってます(初期はこういう曲多い)
そして4曲目『NARCOSIS』・・・打ち込みメインのインスト曲となっていますが、
川島さんのコーラスが入っていたりと、最後の最後までBoom Boom Satellitesで
在り続けたという強いメッセージを感じる曲でもあります。
1曲目冒頭で雑踏から音が出てきて、4曲目で音が雑踏の中へ消えていきます。
そう、これはシングルではなく、全曲繋がったアルバムなんだと思わせる所以。
ですが、4曲目雑踏から突如、音が消え、川島さんの息を吸う音で終わるという。
『まだ終らない、歌う』という強いメッセージだと自分は思っています。
4曲、全部聴いて胸がいっぱいになりました、色んな想いが沢山あって・・・。
最後の最後までBoom Boom Satellitesは自分らしさを貫いたバンドだと思います。
セールス的には売れた部類には入らないかもしれない、知らない人も多いけど、
ちゃんと聴いた人たちの心に残った、そしてこれから音は生き続けると。
だから、自分の中では、まだ終わってません、ずっと続いていきます。
まだ言いたいことは沢山ありますが、まだ気持ちは複雑なのでここで止めます。
最後に・・・。
Boom Boom Satellites、本当にありがとう、これからも宜しく。
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